高級なフル・アコースティックギターでも、10万円代前半まで来ると一生弾き込む価値のある楽器が沢山出てきます。音色に関係のない装飾は省略されていたり、トップ・バックに高級材を奢っていない商品が多いですが、個体を選べば、鳴りの観点からは十分な物が見つかるでしょう。
- Archtop Tribute AT101 Classic
- 渋谷のアーチトップギター専門店、ウォーキンがブランドとして立ち上げたアーチトップ・トリビュートのエントリーモデルです。実売12万円程度で購入する事が出来る楽器の中ではナンバー1のコストパフォーマスンです。国内生産(寺田楽器)で作りもしっかりとしており、音色が気に入れば一生使えるギターとして楽しめるでしょう。
音色はGibsonのES-175タイプとしてはスッキリしていて、ピッキングのニュアンスがとても出やすくなっています。各弦の鳴りのバランスは問題無し。メインでヴィンテージを持っている人のサブ・ギターにもおすすめです。 - Godin 5th Avenue Kingpin
- カッタウェイの無いフロント・ピックアップのみのシンプルなフルアコです。実売11万円程度。こちらは木工で定評のあるカナダ製。職人が...というより、非常に近代的な工場で合理的作られています。
前述のArchtop Tributeに比べて高域が若干細くなるような印象は有りましたが、コストマフォーマンスを考えれば十分でしょう。フルアコらしいメロウなトーンも出せるけど、ブルースやポップスの弾き語りに使うのが良いかな、という印象を持ちました。